なんか好きなものについて、ちょっと書いてみよう

本、マンガ、映画、舞台、美術館、旅行。なんでも好きです。好きだなーと思ったものについて、書いて留めようと思います。

舞台

『エビータ』シアター・オーブ

エビータを見てきた。 アルゼンチンの大統領夫人の光と闇を描くミュージカル作品。 歴史的、社会的背景を一切知らずに見たのでついていくのに苦労したが、面白かった。 見終わった後に調べたことも踏まえてまとめる。 【エビータのキャラクターについて】 か…

『アテネのタイモン』吉田鋼太郎

初見のシェイクスピア劇。最初のシーンがあまりに華やかだったため、「あれ?『アテネのタイモン』って悲劇じゃなかったっけ?」としばらく考えてしまった。しかし、そこから徐々に暗雲が立ち込め前半の最後には大崩壊。前半最後の宴会シーンはクライマック…

イディナ・メンゼル来日コンサート

ミュージカルナンバー以外の曲がわからず悲しいやら、申し訳ないやらだけど、とにかくよかった。 一番ダントツで感動したのはRENTのFinaleなどで流れるNo day but today。MCでオリジナルキャストであるイディナの口から、ラーソンの突然の死について、そして…

『ミス・サイゴン:25周年記念公演inロンドン』

25周年記念公演のライブ・ビューイング。 見に行って本当に良かった。歌にも演技にも感動した。一方で前に見たときには受け止めきれなかったこの作品の社会的意味も少し考えてしまった。 【感想】キム役のエバ・ノブルザダの演技と歌が素晴らしくて何度も泣…

『ロミオとジュリエット』ナショナル・シアター・ライブ

ケネス・ブラナー演出、リリー・ジェームズ主演ということで期待して劇場へ。なんとなく正統派っぽい演出だと予想して行ったが、完全に裏切られた。若者の性急さとか衝動の激しさとかに焦点が当たっていて、全シーン大忙し。なんつーか、ロマンティックさを…

『ザ・オーディエンス』ナショナル・シアター・ライブ

ヘレン・ミレンが20代から80代までのエリザベス二世を1人で演じきる圧巻の舞台。毎週火曜日に行われる英国首相と女王の20分間の謁見だけでほとんどの芝居が構成され、でてくるキャラクターたちもストーリーもバラバラなのに一貫して面白いなんとも不思議な舞…

『足跡姫』NODA・MAP

二度目のNODA MAP。当日券に挑戦して、なんとか一階の席をゲット。正直な感想は歌舞伎をもっと好きだったら、もっと楽しめたのかなーって感じ。歌舞伎が連綿と続いていることや、反骨精神についてのメッセージなんだというのはわかったけど、あーそうなんだ…

『エンターテイナー』ブラナー・シアター・ライブ

ブラナー・シアター・ライブで『エンターテイナー』を観た。 廃れゆくミュージックホールのコメディアンの家族劇。 ほとんど一つの家族のメンバーしかキャラクターとして出てこないのに、当時のイギリスの社会問題が感じ取れる。階級、貧困、差別、戦争……。…

『虚仮威』柿喰う客

虚仮威ってこう書くんだな……。知らなかったわ。 女体シェイクスピア以外の柿喰う客はより久しぶり。 今回は大正というやけに賑やかで日本の文化と西洋の文化がぶつかり合ってるような時代での家族劇。家族の形、自分の本当の望み、女性差別あたりがテーマに…

『RENT』20th Anniversary Tour

理屈抜きに最高。2016年の締めくくりに見てきました。なんでこんなにも心揺さぶられるかわからん。言葉にならないほどに歌が好きで、Rentがかかった瞬間から涙が出そうになった。Seasons of loveの素晴らしさは言うまでもなく。最高でした。 今まで割とスル…

『メタル・マクベス』劇団☆新感線

DVDで鑑賞。疲れてるのもあって200分オーバーの芝居をテレビ画面で見るのは辛い…。正直後半は集中力飛んでた。松たか子さんの演技力はすごいなーと改めて思う。ぶっとんだ演技もしっとりした演技もうまい。ここぞというところでどアップにしてくれるカメラさ…

『冬物語』ブラナー・シアター・ライブ

ポーライナがジュディ・デンチ、リオンティーズがケネス・ブラナー。 リオンティーズは統合失調症のようなものなのか。(いや、特にそう思わせる演出なわけではないけど、そう思わないとこの話をリアルに見れないんだよね)裁判のシーンでのリオンティーズの変…

『ゴドーを待ちながら』Kawai Project

芝居を見たり、調べたりするとしょっちゅう名前を見るし、パロディは年中やってるけど、原典は中々やられない。 そんなゴドーを正統派演出で見る機会がついに与えられ勇んで見に行く。 見た感想を一言で言えば、「なるほど、これはわけわからん」 かろうじて…

追悼 平幹二朗さん

数年前の劇団四季『ヴェニスの商人』で平さんを見た。 正直言って、劇団四季のシェイクスピア劇は好きではない。(といっても二本しか見ていないが)彼らが誇りとする母音法で全てのセリフが語られると、どうしても一本調子に聞こえる。他の劇団なら畳み掛ける…