HAB Human And Bookstore 本と流通
出版業界の中でも特に流通に焦点を当て、その歴史や新たな取り組みをまとめて紹介する冊子。
古いものも新しいものもどちらも否定せずに、さまざまな取り組みを紹介している点がとても好き。
また、出版業界の人間でも詳しくはわかっていない流通の細かな仕組みや歴史、新しい取り組みをわかりやすく詳細に教えてくれる稀有な本だと思う。
忘れないように紹介されている会社などをメモ。
◆子どもの文化普及協会
買い切りの特別条件で本を流通させる絵本に特化した専門取次。
◆ツバメ出版流通
一人で成り立っている専門小取次。
◆八木書店
自由価格での本の販売「バーゲンブック」をやっている取次。
配本をせずに注文されたものを出荷する形で書店との直取引を行う出版社。
上に挙げた出版の主流とは少し違う取り組みだけでなく、日販の流通センターや返品を処理する出版共同流通センターを紹介していたり、上智大学准教授の柴野京子先生による取次の役割と歴史の話が載っていたりと充実した一冊。