なんか好きなものについて、ちょっと書いてみよう

本、マンガ、映画、舞台、美術館、旅行。なんでも好きです。好きだなーと思ったものについて、書いて留めようと思います。

『ザ・オーディエンス』ナショナル・シアター・ライブ

ヘレン・ミレンが20代から80代までのエリザベス二世を1人で演じきる圧巻の舞台。
毎週火曜日に行われる英国首相と女王の20分間の謁見だけでほとんどの芝居が構成され、でてくるキャラクターたちもストーリーもバラバラなのに一貫して面白いなんとも不思議な舞台だった。

チャーチルサッチャー、キャメロン、ブレアくらいは名前聞いただけでわかるが、他の英国首相が全然わからず、出てくる社会問題もスエズ危機なんか名前くらいしかわからない。
いや、もう少し社会情勢とか歴史とかに興味を持っておくべきだった。

そんな感じなので、バックグラウンドは全然わからないはずなのに本当に面白いから不思議。観客の笑い声まで録画されているせいでついつい何度も声をだして笑ってしまった。
女王のウィットにとんだ話、首相たちとの微妙な間柄が面白い。
また、時々出てくるエリザベス女王の子ども時代、(もしくは内面)の役者も本当に演技がうまくてびっくりした。

一点残念なのはカメラワークの関係かインターミッションで語られていた早着替えが全然感じられなかったこと。
じっくり見せると秘密がバレるからやりたくなかったのかなー?
でも、20代の女王への変化とか見たかったよー。
一つ一つのシーンを把握するのでいっぱいいっぱいで、それでも十分楽しめたけど、バックグラウンドも把握した上でシーン同士の関係がわかるようになったらもっと面白いんだろうな……。
勉強しよう。