なんか好きなものについて、ちょっと書いてみよう

本、マンガ、映画、舞台、美術館、旅行。なんでも好きです。好きだなーと思ったものについて、書いて留めようと思います。

『RENT』20th Anniversary Tour

理屈抜きに最高。
2016年の締めくくりに見てきました。
なんでこんなにも心揺さぶられるかわからん。
言葉にならないほどに歌が好きで、Rentがかかった瞬間から涙が出そうになった。
Seasons of loveの素晴らしさは言うまでもなく。最高でした。

 

今まで割とスルーしてたけど、Goodbye Loveでの、ロジャーからマークへの叱責が胸に刺さったわ……。

Mark hides in his work
From facing your failure
Facing your loneliness,
Facing the fact you live a lie
(マークは仕事に隠れてる
自分の失敗から
自分の孤独から
自分が嘘ついて生きてるって事実から)

生で見ると所々でマークの孤独や情けなさが際立つ。
最後まで彼にパートナーはいないわけだけど、これからも生きていくはずの彼はきっと理想を語りながら共に生きる家族を見つけるんだろうな。そう信じたい。

 

群像劇なので当たり前なのかもしれないけど、1人が歌ってる歌でも、その場にいないだれかの心情にリンクしていくのが非常によい。
Without youとかはそれが顕著。

 

RENTのラストって何も解決されないっちゃされない。
ミミが一命をとりとめたとは言え、ウイルスは残ってるわけだし、ロジャーも同様にいうAIDSが発症してもおかしくない。マークは相変わらず1人。
でも、ロジャーはミミのために曲を一つ書き上げ、マークは自分の理想の映画を一本完成させる。
そうやって、自分の理想を求めつつ、その日その日を生きていく。
エピローグなどを用意せず、1年間の彼らだけを描くことで、未来も過去もない、ただ今だけがある、No day but today.の精神をきっちり見せてくれる。

 

あーーー、変なこと言おうとするのやめよう。
ともかく最高。