なんか好きなものについて、ちょっと書いてみよう

本、マンガ、映画、舞台、美術館、旅行。なんでも好きです。好きだなーと思ったものについて、書いて留めようと思います。

『羊と鋼の森』宮下奈都

高校時代、たまたま学校のピアノの調律に立ち会ったことで、調律師になることを決めた青年の物語。

淡白な主人公がもがき迷いながらも理想の音を模索する姿勢にとても好感が持てる。主人公の周りのキャラクターたちもいい人たちでとてもよい。欲張るともっともっと双子や柳さん、秋野さんのことが知りたい!続編かかれないかな?
文体が非常に凝っていて、音というとても表現しにくいものを言葉を尽くし、様々な比喩で美しく表現する筆力は素晴らしい。
主人公や和音がこれからどうなっていくのか、ぜひ知りたいので、本当に続編が読みたい。