『竜のかわいい七つの子』九井諒子
『ダンジョン飯』の作者の短編集。全部ファンタジーなんだけど、一つ一つ個性があっていい感じ。
以下一つ一つの感想。
①竜の小塔
二つの国の戦争の話。キノの旅ちっく。
まあ、落ちは予想通り。
②人魚禁漁区
人魚が当たり前にいる世界観の話。世界と人魚の存在の作り方がうまくて、面白い。最後はちょいショックだったけど、よくできた話。
③わたしのかみさま
これもよくあると言えばよくある設定。
両親がめちゃくちゃいい人なのが斬新。
④狼は嘘をつかない
これが一番好き。
自分を抑えられず、軽い狼人間化してしまう男子の話。
始まり方が意外だったし、キャラクターがいいよね。みんないい人で救いのある話が好きだわ。
⑤金なし白祿
これも好き。
いろんな墨絵風の動物がでてくるのが楽しいし、ラストも予想してなかったからじんわりきた。
⑥子がかわいいと竜は鳴く
女性が本性を出してから、いろいろと複雑な心情の変化があって面白い。何回か読み返したい。
⑦犬谷家の人々
パジャマを作る超能力に笑う。最後のセリフが好き。