なんか好きなものについて、ちょっと書いてみよう

本、マンガ、映画、舞台、美術館、旅行。なんでも好きです。好きだなーと思ったものについて、書いて留めようと思います。

『エンバーミング』和月伸宏

エンバーミング読了。面白いのになぜか乗り切れないのはなぜだろうと考えてみたところ、主人公3人の目的にほぼ共感ができないところだろうと思う。復讐のためにフランケンシュタインを全て壊す。フランケンシュタインになった少女を人間に戻す。フランケンシ…

「ダリ展」国立新美術館

ダリ展行ってきた。有名な夢の中みたいな絵以外にもいろんな作品書いてるのねこの人。不可思議な空間に吸い込まれるような絵は見ていて気持ちがいい。映像作品も多いので、時間はめっちゃかかる。「アンダルシアの犬」はただ意味不明で…。謎の映像が流されて…

『PEACE MAKER』皆川亮二

そんなに面白くないわけではないのだけど……。 とりあえず、言葉選びがダサい。世界観がわかりにくい。各キャラクターの思惑がこんがらがりすぎ。説明くさいセリフが多い。 という点でなんだか残念な印象になってしまう……。「敵だと思っていた側が、実は世界…

『この世界の片隅に』片渕須直

一度では咀嚼できない映画。でも、ここしばらく見た映画の中で1番心揺さぶられた気がする。 ことさらに悲惨さを煽るわけでなく、かといって凄惨さをつつみかくすわけでもなく、あの時代の広島と呉に生きる人の生活を描く作品。何度も涙がこぼれそうになる。…

「トオリヌケ キンシ」加納朋子

加納朋子の短編集。いろいろな病気や体質(?)の人がでてくる、優しさに包まれた話たち。なんか、物足りないなーと思うのはなんでだろ?って思ったら加納朋子お得意のドンデン返しがあまりうまくいってないように思えるからかな。なんとなくオチが読めてしま…

『冬物語』ブラナー・シアター・ライブ

ポーライナがジュディ・デンチ、リオンティーズがケネス・ブラナー。 リオンティーズは統合失調症のようなものなのか。(いや、特にそう思わせる演出なわけではないけど、そう思わないとこの話をリアルに見れないんだよね)裁判のシーンでのリオンティーズの変…

『ゴドーを待ちながら』Kawai Project

芝居を見たり、調べたりするとしょっちゅう名前を見るし、パロディは年中やってるけど、原典は中々やられない。 そんなゴドーを正統派演出で見る機会がついに与えられ勇んで見に行く。 見た感想を一言で言えば、「なるほど、これはわけわからん」 かろうじて…

追悼 平幹二朗さん

数年前の劇団四季『ヴェニスの商人』で平さんを見た。 正直言って、劇団四季のシェイクスピア劇は好きではない。(といっても二本しか見ていないが)彼らが誇りとする母音法で全てのセリフが語られると、どうしても一本調子に聞こえる。他の劇団なら畳み掛ける…

『竜のかわいい七つの子』九井諒子

『ダンジョン飯』の作者の短編集。全部ファンタジーなんだけど、一つ一つ個性があっていい感じ。以下一つ一つの感想。 ①竜の小塔二つの国の戦争の話。キノの旅ちっく。まあ、落ちは予想通り。 ②人魚禁漁区人魚が当たり前にいる世界観の話。世界と人魚の存在…

『レッドタートル』マイケル・デュドク

人が生まれ、愛する者を見つけ、子どもを産み育て旅立たせ、時に理不尽な命の危機にあいながらも寄り添いながら生きていく。人間の人生と死を無人島の中というミニマムな舞台の中で圧縮してシンプルに描く。余計なものを全力でそぎ落として生と死と愛だけを…

『エマ』森薫

一気に読みすぎて、細かいところ頭に入っていない気がするけど、よい話。19世紀イギリスでの、ジェントリとメイドの恋物語。とりあえず、その時代のイギリスの雰囲気とかアイテムとか大好きって人にはオススメ。そのあたりに興味がなければ、まあ、普通のラ…

『聲の形』(映画)山田尚子

漫画が面白かったので,映画まで見てきた。 ※ネタバレ注意 漫画の各シーンをうまくつなげて,石田の成長や,西宮姉妹との交流を描くことに成功しているなー。というのが印象。まとめていく中でどうしても,長束,佐原,真柴,川井,島田,西宮母といったサブ…

「ポンピドゥー・センター傑作展」東京都美術館

20世紀美術を1916年から1977年までの60年間にわたり,一年一作家一作品のしばりの中で時系列順に展示していくちょっと変わった形式の展覧会。 一作家につき一作品のみの出展のため,ある意味では広く浅くに感じたが,これだけの作家に巡り合える展覧会はそう…

『君の名を。』新海誠

新海誠作品,初めて見たー。 元々評価が非常に高かったので,期待しまくって映画館へ。 結果,本当にいいなーと思うところとちょっとなーと思うところがあった。 ※ネタバレ注意 【いいなーと思うところ】 シンプルにストーリーの面白さ,映像のきれいさ,音…

「ピーターラビット展」bunkamura

ピーターラビットシリーズの作品から、たくさんの原画を見せてくれる展覧会。ピーターラビットが好きなら行って損はない。 まわりながら、のんびりピーターラビットについて考える。ピーターラビットのすごさを理解するキーワードは3つ。マザーグース、湖水…

『聲の形』大今良時

Kindleで1巻無料だったので,読み始めたらまんまと最終巻まで読んでしまった漫画第二弾!(笑) つーか,俺この三連休で漫画代に7000円以上使ってるよ……。あかん……。 【概要】 転校してきた聴覚に障害をもつ女の子をいじめた少年の物語。 自分が人をいじめ…

『四月は君の嘘』新川直司

1巻がKindleで無料だったので、ついつい読んでしまったのが運の尽き。 気がつけば最終巻まで一気に読んでました。 以下ネタバレあり。 前半は母の虐待じみた教育と、母を失ったストレスで心に傷を負った公生がその傷を超えていく物語。後半はその傷を乗り越…

「ルーブルNo.9」「ジブリの大博覧会」

ルーブルNo.9とジブリの大博覧会をハシゴしてきた。 ルーブルNo9は、作品を一切知らずにいくには正直言って微妙。簡単なあらすじはあるものの、話はわからず……。いくつかのシーンだけをきりとっているので、最後どうなったかはわからずストレスがたまる……。…

『羊のうた』冬目景

久々に『羊のうた』を再読してみた。 吸血鬼、というか人の血を飲まないと理性を失う病に蝕まれたきょうだいを現代社会の中で描いた作品。 「人を傷つけてしまう弱さ」が本当に上手く描かれていると思う。 きょうだい2人やそれを取り巻く人々の関係性は細や…

『鍵のない夢を見る』辻村深月

辻村深月の直木賞受賞作品。 何を読んでも思うけれど、この人は本当に人間の、それもちょっとずれた人間の心情描写が本当にうまいと思う。 泥棒、放火、逃亡者、殺人、誘拐……。 犯罪者と、その身近にいた傍観者を中心に物語は回り、基本的には傍観者のほうの…

『ONE PIECE FILM GOLD』

尾田栄一朗プロデュースの映画3作目。 前回のZと違い、今回はただひたすら派手に爽快にエンターテイメントを追求した気がする。 一応作品の根幹テーマである「支配と自由の対立」は強くでているものの、そこを深く感じるのよりも、ただこの爽快感を感じればO…

『スピカ』羽海野チカ

羽海野チカの初期短編集。 短編集なので当たり前だが、「もっと読みたい!もっとこのキャラクターたちのこと知りたい!」ってなる。 ・「スピカ」 あまっあまの青春もの。 キャラクターたちとその関係性がすっごい魅力的。ハチクロが好きな人はこれだけで楽…

『空中庭園の人々』冬目景

冬目景の短編集。 いかにも作者が好きそうな日常物と異形の物や異世界が組み合わさった話たち。 宇宙人、小人(宇宙人)、ゾンビ、謎の美少年、死後の世界。 最後の「青蜜花」だけちょっと毛色が違う。 死んだ姉のことを知りたくて彼女と親しかった人たちを回…