なんか好きなものについて、ちょっと書いてみよう

本、マンガ、映画、舞台、美術館、旅行。なんでも好きです。好きだなーと思ったものについて、書いて留めようと思います。

小説

『at Home』本多孝好

歪だけど暖かな家族の話を集めた短編集。 「at Home」犯罪者一家の話。こういう設定ありきの話は好きになれないことのほうが多いのだけど、これはサクッと読めることもあって好き。クライマックスの急展開には、ちょっとついていけないところもあったけど、…

『コンビニ人間』村田沙耶香

面白い。 【解説】他の人に共感するという当たり前の能力が欠如している女性が主人公。死ぬことが怖い、友だちと一緒にいるのが楽しい、人に嫌われると悲しい。そんな当たり前の感情が生まれつき持てない女性、古倉恵子。彼女は小学生の頃から周囲の人におか…

『羊と鋼の森』宮下奈都

高校時代、たまたま学校のピアノの調律に立ち会ったことで、調律師になることを決めた青年の物語。 淡白な主人公がもがき迷いながらも理想の音を模索する姿勢にとても好感が持てる。主人公の周りのキャラクターたちもいい人たちでとてもよい。欲張るともっと…

『アルスラーン戦記』田中芳樹

アルスラーン戦記 第一部読了。なるほど面白い。読みやすい文体の上、何よりもキャラクターが魅力的なのがよい。主人公の部下たちが皆一騎当千の兵で、絶対に負けないという安心感がある。戦争もただ戦うだけでなく、策をめぐらし、食糧の管理や他国の動きを…

「トオリヌケ キンシ」加納朋子

加納朋子の短編集。いろいろな病気や体質(?)の人がでてくる、優しさに包まれた話たち。なんか、物足りないなーと思うのはなんでだろ?って思ったら加納朋子お得意のドンデン返しがあまりうまくいってないように思えるからかな。なんとなくオチが読めてしま…