なんか好きなものについて、ちょっと書いてみよう

本、マンガ、映画、舞台、美術館、旅行。なんでも好きです。好きだなーと思ったものについて、書いて留めようと思います。

『三度目の殺人』是枝裕和

面白かったー。良い人間ドラマでした。重盛と三隅の共通点があり、重なるところがありつつも、決定的に違う。それが実に面白い。 これは重盛と三隅が共犯になり、三隅自身を殺し、咲江を守る話。パンフレットの表紙、返り血を浴びた重盛と咲江、そして何かを…

『セッション』デミアン・チャゼル

『ラ・ラ・ランド』見てから気になっていた『セッション』を見た。なんとなく暗い映画のイメージがあったけど、見てみたら割とその通り。多分自分に自信がないからなんだろうけど、偉大な演奏家になることに固執して、周りのことを考えない主人公と音楽のこ…

『美女と野獣』ビル・コンドン

アニメ版を見たのははるか昔で何となくしか覚えていないのだけど、歌が大好きなので楽しみに見に行った。期待通りの映像と歌で非常に楽しかったわー。おぼろげな記憶の中で端役だったと思うキャラクター達に、しっかり肉付けされていて、話が立体的になって…

『at Home』本多孝好

歪だけど暖かな家族の話を集めた短編集。 「at Home」犯罪者一家の話。こういう設定ありきの話は好きになれないことのほうが多いのだけど、これはサクッと読めることもあって好き。クライマックスの急展開には、ちょっとついていけないところもあったけど、…

イディナ・メンゼル来日コンサート

ミュージカルナンバー以外の曲がわからず悲しいやら、申し訳ないやらだけど、とにかくよかった。 一番ダントツで感動したのはRENTのFinaleなどで流れるNo day but today。MCでオリジナルキャストであるイディナの口から、ラーソンの突然の死について、そして…

『動物のお医者さん』佐々木倫子

Kindleで安かったので、全巻購入。 ストーリー上の時間は進んでいくのだが、なんの山場もなくただただ獣医学部の学生たちの日常を描くコメディ漫画。チョビが可愛くて、菱沼さんや漆原教授のキャラクターが愉快。ともかく、チョビがかわいい。そんな漫画。

『3月のライオン』大友啓史

原作の漫画が大好きなので、見に行った。正直に言って、後編見るまでは何とも評価できないなー。元々原作もそうだからしょうがないのだけど、家族の話と零自身の話、二階堂との話が混じり合って、最終的なポイントがよくわからなくなってる。ラストシーン、…

「ミュシャ展」国立新美術館

美しい女性の綺麗なポスターで有名なミュシャが晩年を捧げて描いたスラヴ叙事詩が公開されたので早速見に行く。圧巻だった。特に出来が良いとされる最初の3枚は見ていると、想像力を揺さぶられて鳥肌がたった。自分が好きな絵ってのは見ていて「物語を感じる…

『ミス・サイゴン:25周年記念公演inロンドン』

25周年記念公演のライブ・ビューイング。 見に行って本当に良かった。歌にも演技にも感動した。一方で前に見たときには受け止めきれなかったこの作品の社会的意味も少し考えてしまった。 【感想】キム役のエバ・ノブルザダの演技と歌が素晴らしくて何度も泣…

『ロミオとジュリエット』ナショナル・シアター・ライブ

ケネス・ブラナー演出、リリー・ジェームズ主演ということで期待して劇場へ。なんとなく正統派っぽい演出だと予想して行ったが、完全に裏切られた。若者の性急さとか衝動の激しさとかに焦点が当たっていて、全シーン大忙し。なんつーか、ロマンティックさを…

『ザ・オーディエンス』ナショナル・シアター・ライブ

ヘレン・ミレンが20代から80代までのエリザベス二世を1人で演じきる圧巻の舞台。毎週火曜日に行われる英国首相と女王の20分間の謁見だけでほとんどの芝居が構成され、でてくるキャラクターたちもストーリーもバラバラなのに一貫して面白いなんとも不思議な舞…

『ラ・ラ・ランド』デミアン・チャゼル

ミュージカルが好きなら絶対に見なければならないと思い、変にネタバレされないよう公開3日目に見てきたー。 いやー、すっごい面白かったし、たのしかった。そしてエマ・ストーンの演技がすごい。最後のオーディションのシーンでのエマ・ストーンの表情がす…

『竜の学校は山の上』九井諒子

『ダンジョン飯』の作者の短編集。 ファンタジーの中の日常か、日常の中のファンタジーか。 進学天使は読み終わったあと、モヤモヤするけど、ちょっと考えさせるようなところがいい作品なのだろう。 現代神話が好きだな。

『ほしのこえ』新海誠

高校時代に雑誌か何かの紹介ページで見て、ずっと見たいと思っていたのに見ないままになってしまっていた。『君の名は。』をきっかけに他の新海誠作品も見てみるかってことでとりあえずこいつから。 新海さんが自分の妄想とフェチズムをほとんど1人で形にし…

『蜜蜂と遠雷』恩田陸

恩田陸がついに直木賞をとった!! (というか,まだとってなかったんだってびっくりしたけど) と聞いて,どんな奇想天外な物語なのだろうと期待して読んでみたら,なんとド直球の青春音楽もので,これもまたびっくり。 いや,俺が『MAZE』とか『ロミオとロ…

『蜜蜂と遠雷』恩田陸

恩田陸がついに直木賞をとった!! (というか,まだとってなかったんだってびっくりしたけど) と聞いて,どんな奇想天外な物語なのだろうと期待して読んでみたら,なんとド直球の青春音楽もので,これもまたびっくり。 いや,俺が『MAZE』とか『ロミオとロ…

『足跡姫』NODA・MAP

二度目のNODA MAP。当日券に挑戦して、なんとか一階の席をゲット。正直な感想は歌舞伎をもっと好きだったら、もっと楽しめたのかなーって感じ。歌舞伎が連綿と続いていることや、反骨精神についてのメッセージなんだというのはわかったけど、あーそうなんだ…

『外天楼』石黒正数

全く繋がりのないゆるっとした短編集かと思っていたら、少しの無駄もなく全てが繋がっていく一冊のシリーズものだった。うまくやられたなーって感じ。身のない話といえばそうなんだけど、ここまで見事に話を収束させてくれると気持ちいい。

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』デビット・イェイツ

ハリウッドの文脈に正しく乗せたハリー・ポッター世界。つまらなくはないけど、感動するほど面白いかと言えば微妙。 どの辺が微妙かまとめてみた。【プロットが微妙】町を巻き込む大きな事件、主人公はちょっとしたミスと勘違いで権力に追われる。結局敵の黒…

『天然素材でいこう』麻生みこと

最近、恥ずかしながら、麻生みことの描く女キャラがお気に入り(笑)今回は大分初期の作品の上、 読み切りから始まったらしいから、キャラがブレブレで、描きわけも微妙で絵を見ただけでは誰が誰だか分からん、というなんとも荒削りな作品。でも、学校ものって…

『コンビニ人間』村田沙耶香

面白い。 【解説】他の人に共感するという当たり前の能力が欠如している女性が主人公。死ぬことが怖い、友だちと一緒にいるのが楽しい、人に嫌われると悲しい。そんな当たり前の感情が生まれつき持てない女性、古倉恵子。彼女は小学生の頃から周囲の人におか…

「TOKYO ART CITY」ヒカリエ

渋谷で1時間ほど時間が空いてたので覗いてみた。 (渋谷で時間が空いた時はとりあえずヒカリエの8階に行くのがオススメ。だいたい無料でギャラリーが見れる。これは9階だから有料だったが) 2012年に話題になった東京駅でのプロジェクションマッピングを巨大模…

『エンターテイナー』ブラナー・シアター・ライブ

ブラナー・シアター・ライブで『エンターテイナー』を観た。 廃れゆくミュージックホールのコメディアンの家族劇。 ほとんど一つの家族のメンバーしかキャラクターとして出てこないのに、当時のイギリスの社会問題が感じ取れる。階級、貧困、差別、戦争……。…

『虚仮威』柿喰う客

虚仮威ってこう書くんだな……。知らなかったわ。 女体シェイクスピア以外の柿喰う客はより久しぶり。 今回は大正というやけに賑やかで日本の文化と西洋の文化がぶつかり合ってるような時代での家族劇。家族の形、自分の本当の望み、女性差別あたりがテーマに…

『RENT』20th Anniversary Tour

理屈抜きに最高。2016年の締めくくりに見てきました。なんでこんなにも心揺さぶられるかわからん。言葉にならないほどに歌が好きで、Rentがかかった瞬間から涙が出そうになった。Seasons of loveの素晴らしさは言うまでもなく。最高でした。 今まで割とスル…

『スター・ウォーズ ローグ・ワン』ギャレス・エドワーズ

様々な思惑が巡る序盤から、多数の人が命を賭して希望を繋ごうとする終盤まで終始最高に面白かった。興奮の震えが収まらない。 俺の大好きなチームものなんですよね、これ。大量破壊兵器の設計者の娘、反乱軍の幹部、改造された帝国のドロイド、帝国を裏切っ…

『海月と私』麻生みこと

もう、ただただヒロインの魅力だけで4巻読ませる漫画。突然いいタイミングで仲居さんとして働き始めた謎の美女の手の上で、旅館の旦那さんが転がされる話。そして、間違いなく旦那さんだけじゃなくて読者の男どもも転がす気マンマンで書かれています。腹立つ…

『メタル・マクベス』劇団☆新感線

DVDで鑑賞。疲れてるのもあって200分オーバーの芝居をテレビ画面で見るのは辛い…。正直後半は集中力飛んでた。松たか子さんの演技力はすごいなーと改めて思う。ぶっとんだ演技もしっとりした演技もうまい。ここぞというところでどアップにしてくれるカメラさ…

『羊と鋼の森』宮下奈都

高校時代、たまたま学校のピアノの調律に立ち会ったことで、調律師になることを決めた青年の物語。 淡白な主人公がもがき迷いながらも理想の音を模索する姿勢にとても好感が持てる。主人公の周りのキャラクターたちもいい人たちでとてもよい。欲張るともっと…

『アルスラーン戦記』田中芳樹

アルスラーン戦記 第一部読了。なるほど面白い。読みやすい文体の上、何よりもキャラクターが魅力的なのがよい。主人公の部下たちが皆一騎当千の兵で、絶対に負けないという安心感がある。戦争もただ戦うだけでなく、策をめぐらし、食糧の管理や他国の動きを…