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なんか好きなものについて、ちょっと書いてみよう

本、マンガ、映画、舞台、美術館、旅行。なんでも好きです。好きだなーと思ったものについて、書いて留めようと思います。

「ミュシャ展」国立新美術館

美しい女性の綺麗なポスターで有名なミュシャが晩年を捧げて描いたスラヴ叙事詩が公開されたので早速見に行く。圧巻だった。特に出来が良いとされる最初の3枚は見ていると、想像力を揺さぶられて鳥肌がたった。自分が好きな絵ってのは見ていて「物語を感じる…

『ミス・サイゴン:25周年記念公演inロンドン』

25周年記念公演のライブ・ビューイング。 見に行って本当に良かった。歌にも演技にも感動した。一方で前に見たときには受け止めきれなかったこの作品の社会的意味も少し考えてしまった。 【感想】キム役のエバ・ノブルザダの演技と歌が素晴らしくて何度も泣…

『ロミオとジュリエット』ナショナル・シアター・ライブ

ケネス・ブラナー演出、リリー・ジェームズ主演ということで期待して劇場へ。なんとなく正統派っぽい演出だと予想して行ったが、完全に裏切られた。若者の性急さとか衝動の激しさとかに焦点が当たっていて、全シーン大忙し。なんつーか、ロマンティックさを…

『ザ・オーディエンス』ナショナル・シアター・ライブ

ヘレン・ミレンが20代から80代までのエリザベス二世を1人で演じきる圧巻の舞台。毎週火曜日に行われる英国首相と女王の20分間の謁見だけでほとんどの芝居が構成され、でてくるキャラクターたちもストーリーもバラバラなのに一貫して面白いなんとも不思議な舞…

『ラ・ラ・ランド』デミアン・チャゼル

ミュージカルが好きなら絶対に見なければならないと思い、変にネタバレされないよう公開3日目に見てきたー。 いやー、すっごい面白かったし、たのしかった。そしてエマ・ストーンの演技がすごい。最後のオーディションのシーンでのエマ・ストーンの表情がす…

『竜の学校は山の上』九井諒子

『ダンジョン飯』の作者の短編集。 ファンタジーの中の日常か、日常の中のファンタジーか。 進学天使は読み終わったあと、モヤモヤするけど、ちょっと考えさせるようなところがいい作品なのだろう。 現代神話が好きだな。

『ほしのこえ』新海誠

高校時代に雑誌か何かの紹介ページで見て、ずっと見たいと思っていたのに見ないままになってしまっていた。『君の名は。』をきっかけに他の新海誠作品も見てみるかってことでとりあえずこいつから。 新海さんが自分の妄想とフェチズムをほとんど1人で形にし…

『蜜蜂と遠雷』恩田陸

恩田陸がついに直木賞をとった!! (というか,まだとってなかったんだってびっくりしたけど) と聞いて,どんな奇想天外な物語なのだろうと期待して読んでみたら,なんとド直球の青春音楽もので,これもまたびっくり。 いや,俺が『MAZE』とか『ロミオとロ…

『蜜蜂と遠雷』恩田陸

恩田陸がついに直木賞をとった!! (というか,まだとってなかったんだってびっくりしたけど) と聞いて,どんな奇想天外な物語なのだろうと期待して読んでみたら,なんとド直球の青春音楽もので,これもまたびっくり。 いや,俺が『MAZE』とか『ロミオとロ…

『足跡姫』NODA・MAP

二度目のNODA MAP。当日券に挑戦して、なんとか一階の席をゲット。正直な感想は歌舞伎をもっと好きだったら、もっと楽しめたのかなーって感じ。歌舞伎が連綿と続いていることや、反骨精神についてのメッセージなんだというのはわかったけど、あーそうなんだ…

『外天楼』石黒正数

全く繋がりのないゆるっとした短編集かと思っていたら、少しの無駄もなく全てが繋がっていく一冊のシリーズものだった。うまくやられたなーって感じ。身のない話といえばそうなんだけど、ここまで見事に話を収束させてくれると気持ちいい。

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』デビット・イェイツ

ハリウッドの文脈に正しく乗せたハリー・ポッター世界。つまらなくはないけど、感動するほど面白いかと言えば微妙。 どの辺が微妙かまとめてみた。【プロットが微妙】町を巻き込む大きな事件、主人公はちょっとしたミスと勘違いで権力に追われる。結局敵の黒…

『天然素材でいこう』麻生みこと

最近、恥ずかしながら、麻生みことの描く女キャラがお気に入り(笑)今回は大分初期の作品の上、 読み切りから始まったらしいから、キャラがブレブレで、描きわけも微妙で絵を見ただけでは誰が誰だか分からん、というなんとも荒削りな作品。でも、学校ものって…

『コンビニ人間』村田沙耶香

面白い。 【解説】他の人に共感するという当たり前の能力が欠如している女性が主人公。死ぬことが怖い、友だちと一緒にいるのが楽しい、人に嫌われると悲しい。そんな当たり前の感情が生まれつき持てない女性、古倉恵子。彼女は小学生の頃から周囲の人におか…

「TOKYO ART CITY」ヒカリエ

渋谷で1時間ほど時間が空いてたので覗いてみた。 (渋谷で時間が空いた時はとりあえずヒカリエの8階に行くのがオススメ。だいたい無料でギャラリーが見れる。これは9階だから有料だったが) 2012年に話題になった東京駅でのプロジェクションマッピングを巨大模…

『エンターテイナー』ブラナー・シアター・ライブ

ブラナー・シアター・ライブで『エンターテイナー』を観た。 廃れゆくミュージックホールのコメディアンの家族劇。 ほとんど一つの家族のメンバーしかキャラクターとして出てこないのに、当時のイギリスの社会問題が感じ取れる。階級、貧困、差別、戦争……。…

『虚仮威』柿喰う客

虚仮威ってこう書くんだな……。知らなかったわ。 女体シェイクスピア以外の柿喰う客はより久しぶり。 今回は大正というやけに賑やかで日本の文化と西洋の文化がぶつかり合ってるような時代での家族劇。家族の形、自分の本当の望み、女性差別あたりがテーマに…

『RENT』20th Anniversary Tour

理屈抜きに最高。2016年の締めくくりに見てきました。なんでこんなにも心揺さぶられるかわからん。言葉にならないほどに歌が好きで、Rentがかかった瞬間から涙が出そうになった。Seasons of loveの素晴らしさは言うまでもなく。最高でした。 今まで割とスル…

『スター・ウォーズ ローグ・ワン』ギャレス・エドワーズ

様々な思惑が巡る序盤から、多数の人が命を賭して希望を繋ごうとする終盤まで終始最高に面白かった。興奮の震えが収まらない。 俺の大好きなチームものなんですよね、これ。大量破壊兵器の設計者の娘、反乱軍の幹部、改造された帝国のドロイド、帝国を裏切っ…

『海月と私』麻生みこと

もう、ただただヒロインの魅力だけで4巻読ませる漫画。突然いいタイミングで仲居さんとして働き始めた謎の美女の手の上で、旅館の旦那さんが転がされる話。そして、間違いなく旦那さんだけじゃなくて読者の男どもも転がす気マンマンで書かれています。腹立つ…

『メタル・マクベス』劇団☆新感線

DVDで鑑賞。疲れてるのもあって200分オーバーの芝居をテレビ画面で見るのは辛い…。正直後半は集中力飛んでた。松たか子さんの演技力はすごいなーと改めて思う。ぶっとんだ演技もしっとりした演技もうまい。ここぞというところでどアップにしてくれるカメラさ…

『羊と鋼の森』宮下奈都

高校時代、たまたま学校のピアノの調律に立ち会ったことで、調律師になることを決めた青年の物語。 淡白な主人公がもがき迷いながらも理想の音を模索する姿勢にとても好感が持てる。主人公の周りのキャラクターたちもいい人たちでとてもよい。欲張るともっと…

『アルスラーン戦記』田中芳樹

アルスラーン戦記 第一部読了。なるほど面白い。読みやすい文体の上、何よりもキャラクターが魅力的なのがよい。主人公の部下たちが皆一騎当千の兵で、絶対に負けないという安心感がある。戦争もただ戦うだけでなく、策をめぐらし、食糧の管理や他国の動きを…

『エンバーミング』和月伸宏

エンバーミング読了。面白いのになぜか乗り切れないのはなぜだろうと考えてみたところ、主人公3人の目的にほぼ共感ができないところだろうと思う。復讐のためにフランケンシュタインを全て壊す。フランケンシュタインになった少女を人間に戻す。フランケンシ…

「ダリ展」国立新美術館

ダリ展行ってきた。有名な夢の中みたいな絵以外にもいろんな作品書いてるのねこの人。不可思議な空間に吸い込まれるような絵は見ていて気持ちがいい。映像作品も多いので、時間はめっちゃかかる。「アンダルシアの犬」はただ意味不明で…。謎の映像が流されて…

『PEACE MAKER』皆川亮二

そんなに面白くないわけではないのだけど……。 とりあえず、言葉選びがダサい。世界観がわかりにくい。各キャラクターの思惑がこんがらがりすぎ。説明くさいセリフが多い。 という点でなんだか残念な印象になってしまう……。「敵だと思っていた側が、実は世界…

『この世界の片隅に』片渕須直

一度では咀嚼できない映画。でも、ここしばらく見た映画の中で1番心揺さぶられた気がする。 ことさらに悲惨さを煽るわけでなく、かといって凄惨さをつつみかくすわけでもなく、あの時代の広島と呉に生きる人の生活を描く作品。何度も涙がこぼれそうになる。…

「トオリヌケ キンシ」加納朋子

加納朋子の短編集。いろいろな病気や体質(?)の人がでてくる、優しさに包まれた話たち。なんか、物足りないなーと思うのはなんでだろ?って思ったら加納朋子お得意のドンデン返しがあまりうまくいってないように思えるからかな。なんとなくオチが読めてしま…

『冬物語』ブラナー・シアター・ライブ

ポーライナがジュディ・デンチ、リオンティーズがケネス・ブラナー。 リオンティーズは統合失調症のようなものなのか。(いや、特にそう思わせる演出なわけではないけど、そう思わないとこの話をリアルに見れないんだよね)裁判のシーンでのリオンティーズの変…

『ゴドーを待ちながら』Kawai Project

芝居を見たり、調べたりするとしょっちゅう名前を見るし、パロディは年中やってるけど、原典は中々やられない。 そんなゴドーを正統派演出で見る機会がついに与えられ勇んで見に行く。 見た感想を一言で言えば、「なるほど、これはわけわからん」 かろうじて…

追悼 平幹二朗さん

数年前の劇団四季『ヴェニスの商人』で平さんを見た。 正直言って、劇団四季のシェイクスピア劇は好きではない。(といっても二本しか見ていないが)彼らが誇りとする母音法で全てのセリフが語られると、どうしても一本調子に聞こえる。他の劇団なら畳み掛ける…

『竜のかわいい七つの子』九井諒子

『ダンジョン飯』の作者の短編集。全部ファンタジーなんだけど、一つ一つ個性があっていい感じ。以下一つ一つの感想。 ①竜の小塔二つの国の戦争の話。キノの旅ちっく。まあ、落ちは予想通り。 ②人魚禁漁区人魚が当たり前にいる世界観の話。世界と人魚の存在…

『レッドタートル』マイケル・デュドク

人が生まれ、愛する者を見つけ、子どもを産み育て旅立たせ、時に理不尽な命の危機にあいながらも寄り添いながら生きていく。人間の人生と死を無人島の中というミニマムな舞台の中で圧縮してシンプルに描く。余計なものを全力でそぎ落として生と死と愛だけを…

『エマ』森薫

一気に読みすぎて、細かいところ頭に入っていない気がするけど、よい話。19世紀イギリスでの、ジェントリとメイドの恋物語。とりあえず、その時代のイギリスの雰囲気とかアイテムとか大好きって人にはオススメ。そのあたりに興味がなければ、まあ、普通のラ…

『聲の形』(映画)山田尚子

漫画が面白かったので,映画まで見てきた。 ※ネタバレ注意 漫画の各シーンをうまくつなげて,石田の成長や,西宮姉妹との交流を描くことに成功しているなー。というのが印象。まとめていく中でどうしても,長束,佐原,真柴,川井,島田,西宮母といったサブ…

「ポンピドゥー・センター傑作展」東京都美術館

20世紀美術を1916年から1977年までの60年間にわたり,一年一作家一作品のしばりの中で時系列順に展示していくちょっと変わった形式の展覧会。 一作家につき一作品のみの出展のため,ある意味では広く浅くに感じたが,これだけの作家に巡り合える展覧会はそう…

『君の名を。』新海誠

新海誠作品,初めて見たー。 元々評価が非常に高かったので,期待しまくって映画館へ。 結果,本当にいいなーと思うところとちょっとなーと思うところがあった。 ※ネタバレ注意 【いいなーと思うところ】 シンプルにストーリーの面白さ,映像のきれいさ,音…

「ピーターラビット展」bunkamura

ピーターラビットシリーズの作品から、たくさんの原画を見せてくれる展覧会。ピーターラビットが好きなら行って損はない。 まわりながら、のんびりピーターラビットについて考える。ピーターラビットのすごさを理解するキーワードは3つ。マザーグース、湖水…

『聲の形』大今良時

Kindleで1巻無料だったので,読み始めたらまんまと最終巻まで読んでしまった漫画第二弾!(笑) つーか,俺この三連休で漫画代に7000円以上使ってるよ……。あかん……。 【概要】 転校してきた聴覚に障害をもつ女の子をいじめた少年の物語。 自分が人をいじめ…

『四月は君の嘘』新川直司

1巻がKindleで無料だったので、ついつい読んでしまったのが運の尽き。 気がつけば最終巻まで一気に読んでました。 以下ネタバレあり。 前半は母の虐待じみた教育と、母を失ったストレスで心に傷を負った公生がその傷を超えていく物語。後半はその傷を乗り越…

「ルーブルNo.9」「ジブリの大博覧会」

ルーブルNo.9とジブリの大博覧会をハシゴしてきた。 ルーブルNo9は、作品を一切知らずにいくには正直言って微妙。簡単なあらすじはあるものの、話はわからず……。いくつかのシーンだけをきりとっているので、最後どうなったかはわからずストレスがたまる……。…

『羊のうた』冬目景

久々に『羊のうた』を再読してみた。 吸血鬼、というか人の血を飲まないと理性を失う病に蝕まれたきょうだいを現代社会の中で描いた作品。 「人を傷つけてしまう弱さ」が本当に上手く描かれていると思う。 きょうだい2人やそれを取り巻く人々の関係性は細や…

『鍵のない夢を見る』辻村深月

辻村深月の直木賞受賞作品。 何を読んでも思うけれど、この人は本当に人間の、それもちょっとずれた人間の心情描写が本当にうまいと思う。 泥棒、放火、逃亡者、殺人、誘拐……。 犯罪者と、その身近にいた傍観者を中心に物語は回り、基本的には傍観者のほうの…

『ONE PIECE FILM GOLD』

尾田栄一朗プロデュースの映画3作目。 前回のZと違い、今回はただひたすら派手に爽快にエンターテイメントを追求した気がする。 一応作品の根幹テーマである「支配と自由の対立」は強くでているものの、そこを深く感じるのよりも、ただこの爽快感を感じればO…

『スピカ』羽海野チカ

羽海野チカの初期短編集。 短編集なので当たり前だが、「もっと読みたい!もっとこのキャラクターたちのこと知りたい!」ってなる。 ・「スピカ」 あまっあまの青春もの。 キャラクターたちとその関係性がすっごい魅力的。ハチクロが好きな人はこれだけで楽…

『空中庭園の人々』冬目景

冬目景の短編集。 いかにも作者が好きそうな日常物と異形の物や異世界が組み合わさった話たち。 宇宙人、小人(宇宙人)、ゾンビ、謎の美少年、死後の世界。 最後の「青蜜花」だけちょっと毛色が違う。 死んだ姉のことを知りたくて彼女と親しかった人たちを回…